UPSの撤去または新しい場所への移動
- UPSを完全にシャットダウンし、UPSの操作マニュアルの指示に従います。
- UPSでバッテリーブレーカーBBをオフ(開)にしてロックアウトまたはタグアウトします。
- 保守バイパスキャビネット/保守バイパス盤/スイッチギアーのすべてのブレーカーをオフ(開)の位置にしてロックアウト/タグアウトします。
- スイッチギアー/バッテリーソリューションのすべてのバッテリーブレーカーをオフ(開)にしてロックアウトまたはタグアウトします。
- UPSの前面ドアを開けます。
- 内部保守ブレーカーIMBをオフ(開)にしてロックアウトまたはタグアウトします。
- UPSからパワーモジュールを外します。
注意 重量物パワーモジュールは重量物であるため、作業員2人で持ち上げる必要があります。- 20 kWのパワーモジュールの重量は25 kg(55 lbs)です。
- 50 kWのパワーモジュールの重量は38 kg(84 lbs)です。
上記の指示に従わないと、負傷または機器の損傷を負う可能性があります。- ネジを取り外し、アンロックスイッチを押します。
- パワーモジュールを半分まで引き出します。パワーモジュールの落下を防ぐためのロック機構が付いています。
- パワーモジュールの両側面にあるリリースボタンを押してロックを解除し、パワーモジュールを取り外します。
- 空のパワーモジュールスロットの前面にフィラープレート(ある場合)を取り付けます。
- パワーモジュールは、再度取り付けるまで安全に保管してください。
警告 機器損傷の危険- パワーモジュールは、温度が-15~40 °C(5~104 °F)、湿度が10~80%(結露なきこと)の環境で保管してください。
- パワーモジュールを保管する場合は、正規の保護パッケージを使用してください。
上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。
- バッテリーカバーと中央プレートを取り外します。
- すべてのバッテリーモジュールの前面からバッテリー端子を取り外します。
危険 感電、爆発、またはアークフラッシュの危険バッテリーには、感電やショートの危険性があります。バッテリーを取り扱う場合は、以下の点に注意する必要があります。- バッテリー点検は、バッテリーや必要な注意事項に関して十分な知識を持つ有資格者以外は行わないでください。資格を持っていない人をバッテリーに近づけないようにしてください。
- 爆発の危険があるため、バッテリーを焼却処分しないでください。
- バッテリーを解体または改造したり、本来とは異なる方法で使用したりしないでください。漏れ出した電解液は肌や目に害を与えるため、注意してください。毒性を持っている場合もあります。
- 腕時計や指輪など、金属製の物は外してください。
- 絶縁ハンドル付きの工具を使用してください。
- 保護メガネ、手袋、保護靴を装着してください。
- バッテリーの上に工具や金属のパーツを置かないでください。
- バッテリーの交換や取り付けを行う前に、必ずバッテリーブレーカー(BB)の位置を「開(OFF)」にしてください。
上記の指示に従わないと、死亡または重傷を負うことになります。 - 上部3列のバッテリーモジュールを取り外します。重量の安定性を高めるために下部2列のバッテリーモジュールを残します。
注意 重量物バッテリーモジュールは重量物であるため、作業員2人で持ち上げる必要があります。- バッテリーモジュールの重量は32 kg(71 lbs)です。
上記の指示に従わないと、負傷または機器の損傷を負う可能性があります。- バッテリーモジュールのハンドルのネジを外し、ハンドルを上げます。
- バッテリーモジュールをスロットから慎重に引き出します。
- バッテリーモジュールは、再度取り付けるまで正しく保管してください。
警告 機器損傷の危険- このUPSシステムを長期間通電せずに保管する場合、1カ月に1度以上の頻度で24時間通電することをお勧めします。こうすることにより、システムに搭載されているバッテリーモジュールが充電されるため、深放電による重大な損傷を防ぐことができます。
- バッテリーモジュールは、温度が-15~40 °C(5~104 °F)の環境で保管してください。
- バッテリーモジュールを保管する場合は、正規の保護パッケージを使用してください。
- -15~25 °C(5~77 °F)の温度環境でバッテリーモジュールを保管する場合は、深放電による損傷を防ぐため、6カ月ごとに充電を行ってください。25 °C(77 °F)を超える環境でバッテリーモジュールを保管する場合は、それよりも短い間隔で充電を行ってください。
上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。
- 入力、バイパス、出力、中性点、DCの透明カバーの穴を通して、マルチメーターのプローブで電圧を測定し、電圧がないことを確認します。
- 透明カバーを取り外します。
- 続行する前に、各入力/バイパス/出力/端子の電圧を測定し、電圧がないことを確認します。
- UPSからすべての電源ケーブルを取り外します。詳細については、電源ケーブルの接続を参照してください。
- 隣接モジュール式バッテリーキャビネット付きUPSシステムの場合:UPSからDC延長バスバーとバッテリーケーブルを切断して取り外します。詳細については、隣接するモジュール式バッテリーキャビネットからの電源ケーブルの接続を参照してください。DC延長バスバーとバッテリーケーブルは、再度取り付けるまで保管してください。
- 以下の図に示すカバーを取り外します。
- UPSの前面からすべての信号ケーブルを切断して取り外します。モジュール式バッテリーキャビネット付きUPSシステムの場合:詳細については、モジュール式バッテリーキャビネットからの信号ケーブルの接続を参照してください。1 + 1簡易並列UPSシステムの場合:詳細については、1 + 1簡易並列システムのIMB信号ケーブルの接続を参照してください。
- 保守バイパスキャビネット付きUPSシステムの場合:UPSと保守バイパスキャビネット間の相互接続金具を取り外します。詳細については、保守バイパスキャビネットに付属している設置マニュアルを参照してください。すべての部品は再度取り付けるまで保管してください。
- システム隣接モジュール式バッテリーキャビネット付きUPSの場合:UPSと隣接バッテリーキャビネット間の相互接続金具を取り外します。詳細については、隣接バッテリーキャビネットに付属している設置マニュアルを参照してください。すべての部品は再度取り付けるまで保管してください。
- 取り外したすべてのプレートとカバーを取り付けます。フロントドアを閉じてロックします。
- UPSから耐震前面固定用金具を取り外します(該当する場合)。再度取り付けるまで保管してください。
- キャスターが床に完全に接するまでUPSの下部を持ち上げます。
- キャスターを床の上で転がしながらUPSを移動できるようになりました。
警告 転倒の危険- UPSのキャスターは、平らかつ均一で、硬く水平な表面でのみ移動可能です。
- UPSのキャスターは短距離(同じ建物内など)の運搬を目的としています。
- ゆっくりと動かし、床の状態やUPSのバランスに細心の注意を払ってください。
上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。 - 該当する場合は、UPSから背面耐震固定用金具を取り外し、床から耐震固定用金具を取り外します。再度取り付けるまで保管してください。詳細については、耐震アンカーの取り付け(オプション)を参照してください。
- 長距離の運搬やUPSのキャスターに適さない環境での運搬:
警告 転倒の危険長距離の運搬やUPSのキャスターに適さない環境での運搬では、次のことを確認してください。- 運搬を行う担当者が必要な技能を持ち、十分な訓練を受けていること
- UPSを安全に持ち上げ、運搬するために適切なツールを使用すること
- 適切な防護物(包装や梱包など)を用いて製品を損傷から守ること
上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。運搬の要件:
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最小パレット寸法の適切なパレットの中央にUPSを垂直に配置してください (805 mm x 1060 mm(32 in x 42 in))。パレットはUPSの重量(UPS内部にパワーモジュールと下部2列のバッテリーモジュールが取り付けられていない状態で496 kg(1094 lbs))に適したものを使用してください。
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UPSをパレットに取り付けるには、適切な固定方法を採用してください。
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元の出荷用パレットと元の運搬用金具の組み合わせは、破損していない状態であれば再利用可能です。
危険 転倒の危険- パレットにUPSを配置した後は、速やかに適切な方法でパレットに固定してください。
- 固定金具には、積み込み、運搬、積み下ろしの際の振動や衝撃に耐えられる強度が必要です。
上記の指示に従わないと、死亡または重傷を負うことになります。警告 予期しない機器の動作フレームが曲がったり破損したりする可能性があるため、UPSをフォークリフト/パレットトラックでフレームに載せて直接持ち上げないでください。上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。 - 次のいずれかを実行します。
- UPSを撤去する。または、
- UPSを新しい場所に移動させて取り付ける。
- UPSを新しい場所に取り付ける場合:設置マニュアルに従って、新しい場所にUPSを取り付けてください。取り付けの概要については、単機システムの設置手順または並列システムの設置手順を参照してください。スタートアップは、Schneider
Electricが実施するものとします。
危険 感電、爆発、またはアークフラッシュの危険スタートアップは、Schneider Electricが実施するものとします。上記の指示に従わないと、死亡または重傷を負うことになります。