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システム運転モード

システム運転モードは、周囲の開閉装置を含むUPSシステム全体の出力ステータスおよび負荷に給電する電源を示します。

インバーター運転

インバーター運転モードでは、負荷はインバーターによって給電されます。システム運転モードがインバーター運転のとき、UPS運転モードは通常運転またはバッテリー運転です。

要求スタティックバイパス運転

システムが要求スタティックバイパス運転モードの間は、バイパス電源から負荷に給電されます。障害が検出された場合、システムはインバーター運転または強制スタティックバイパス運転に切り替わります。

強制スタティックバイパス運転

UPSシステムでコマンドを実行した場合や、UPSでインバーターOFFボタンを押した場合、システムが強制スタティックバイパス運転モードになります。強制スタティックバイパス運転モードの間は、バイパス電源から負荷に直接給電されます。

注記: システムが強制スタティックバイパス運転中に、バッテリーを代替電源として利用することはできません。

保守バイパス運転

保守バイパス運転モードの間は、バイパス電源から調整されていない電力が負荷に直接給電されます。

注記: UPSシステムが保守バイパス運転中に、バッテリーを代替電源として利用することはできません。

ECOモード運転

ECOモード運転では、システムが要求スタティックバイパス運転を使用するように設定することができます。負荷給電は、事前に定義した状況で、適切な運転モードでバイパスを経由して行われます。ECOモード運転の主な利点は、電力消費量を削減できるということです。商用電源/主電源による給電に瞬断が発生した場合、UPSはインバーター運転に切り替わり、無遮断の給電が行われます。

注記: 並列システム内の1台のUPSでECOモード運転設定の変更が行われると、その設定は並列システム内のすべてのUPSで共有されます。

ECOnversion運転モード

ECOnversion(イーコンバージョン)により、システムはバイパスを経由して負荷の有効部分に給電することができます。インバーターは、バイパス電源と並行して運転を継続し、負荷の無効部分に給電します。UPSの入力力率は、負荷力率に関係なく、1に近い値で維持されます。負荷の無効部分は、UPSの入力電流において大幅に低減するからです。商用電源/主電源に瞬断が発生した場合、インバーターは直ちに出力電圧を維持し、ECOnversionモードからの切り替え中に起こる給電停止や電圧低下を実質的になくすことができます。

注記: 並列システム内の1台のUPSでECOnversion運転モード設定の変更が行われると、その設定は並列システム内のすべてのUPSで共有されます。

オフモード

システムは負荷に給電しません。バッテリーが充電され、ディスプレイはオンになっています。
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