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モジュール式バッテリーストリングの交換と取り付け

危険
感電、爆発、またはアークフラッシュの危険性
バッテリーには、感電やショートの危険性があります。バッテリーを取り扱う場合は、以下の点に注意する必要があります。
  • バッテリー点検は、バッテリーや必要な注意事項に関して十分な知識を持つ有資格者以外は行わないでください。資格を持っていない人をバッテリーに近づけないようにしてください。
  • 爆発の危険があるため、バッテリーを焼却処分しないでください。
  • バッテリーを解体または改造したり、本来とは異なる方法で使用したりしないでください。漏れ出した電解液は肌や目に害を与えるため、注意してください。毒性を持っている場合もあります。
  • 腕時計や指輪など、金属製の物は外してください。
  • 絶縁ハンドル付きの工具を使用してください。
  • 保護メガネ、手袋、保護靴を装着してください。
  • バッテリーの上に工具や金属のパーツを置かないでください。
  • バッテリーの交換や取り付けを行う前に、必ずバッテリーブレーカー(BB)の位置を「開(OFF)」にしてください。
上記の指示に従わないと、死亡または重傷を負うことになります。
警告
機器損傷の危険性
  • バッテリーモジュールの交換や取り付けを行う場合は、UPSシステム全体で必ず同じタイプのバッテリーモジュール(同じ商用参照名のバッテリーモジュール)を使用してください。
  • バッテリーモジュールの交換や取り付けを行う場合は、必ずバッテリーストリング全体(4つのバッテリーモジュール)の交換または取り付けを行ってください。
  • システムが通電可能な状態になってから、バッテリーモジュールをシステムに取り付けてください。バッテリーの取り付けから72時間(3日間)以内に、UPSシステムの電源を入れてください。
  • このUPSシステムを長期間通電せずに保管する場合、1カ月に1度以上の頻度で24時間通電することをお勧めします。こうすることにより、システムに搭載されているバッテリーモジュールが充電されるため、深放電による重大な損傷を防ぐことができます。
  • バッテリーモジュールは、温度が-15~40 °C(5~104 °F)の環境で保管してください。
  • バッテリーモジュールを保管する場合は、正規の保護パッケージを使用してください。
  • -15~25 °C(5~77 °F)の温度環境でバッテリーモジュールを保管する場合は、深放電による損傷を防ぐため、6カ月ごとに充電を行ってください。25 °C(77 °F)を超える環境でバッテリーモジュールを保管する場合は、それよりも短い間隔で充電を行ってください。
上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。
注記
負荷停電の危険性
キャビネットのバッテリーブレーカーの位置が「開(OFF)」になっている場合、キャビネットからバッテリーのバックアップを行うことはできません。
上記の指示に従わないと、機器の損傷を負う可能性があります。
  1. バッテリーモジュールの取り付け位置または交換位置にあるUPSまたはモジュール式バッテリーキャビネット(あるいはその両方)で、バッテリーブレーカー(BB)の位置を「開(OFF)」にします。
  2. UPSまたはモジュール式バッテリーキャビネット(あるいはその両方)から、バッテリーカバーを取り外します。
  3. 以下の手順で、バッテリーモジュールを取り外します。
    1. バッテリーモジュール前部のバッテリー端子を取り外します。
    2. バッテリーモジュールのハンドルのネジを外し、ハンドルを上げます。
    3. バッテリーモジュールをスロットから慎重に引き出します。その際、必ずバッテリーストリング全体(4つのバッテリーモジュール)を引き出してください。
  4. 以下の手順で、バッテリーモジュールを取り付けます。
    1. バッテリーモジュールをスロット内に押し込みます。その際、下から順にバッテリーモジュールを取り付けてください。必ず、バッテリーストリング全体(4つのバッテリーモジュール)を取り付けてください。
    2. バッテリーモジュールのハンドルを下げ、付属のネジを使用してハンドルをラックに固定します。
    3. バッテリーモジュール前部にバッテリー端子を接続します。
  5. モジュール式バッテリーのステータスの表示の説明に従い、バッテリーモジュールが正しく取り付けられているかどうかを確認します。
  6. UPSまたはモジュール式バッテリーキャビネット(あるいはその両方)のバッテリーカバーを元に戻します。
  7. UPSまたはモジュール式バッテリーキャビネット(あるいはその両方)で、バッテリーブレーカーの位置を「閉(ON)」にします。
  8. UPSシステムのすべてのバッテリーモジュールを交換する場合のみ 保守 > バッテリーの交換 を選択し、すべてのバッテリーデータ(バッテリー稼働時間の低下要素、バッテリーの耐用期間、バッテリーの統計情報など)をリセットします。
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